真夏の陽射しはジリジリと俺の肌を焼いている。

8月も半ばにさしかかったいつもの登校日。

クダラナイコトばかりが脳の中をぐるぐると、そうぐるぐると廻り続けている。

街路樹の側に在る不法投棄の如き黒いゴミ袋の中にはきっとふやけた肉片が、そう元は誰かの右手だった今は只の肉片が手招きする様なポーズでコンビニ袋に何重にも入れられて入っているに決まっている。

そして俺はそうと分かっていながらそのゴミ袋を手にとって、そうまるで何処かの小さな魔女が云ってたみたいに『贈り物のおふたを開ける時みたいにドキドキし』ながら袋を開けてさ、あの黒いカラスの娘が拾ったビスクが俺も欲しかったからへらへらと笑いながら其れを開けてみて開けてみて開けてみて中を見て―――――吃驚。

こう暑いとだんだん世間に迷惑な思考が湧いてきちゃうから、そろそろ日陰に入りたい。





終幕。




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